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夢（脳内仮想空間に描かれる第二の現実） 関連P.； 6年近くも過ぎたと言うのに、昨日の朝6：30AM、2001年6月30日13歳で亡くなったコロ助の夢を見た。夢は多少の動きを伴ったsituationが10駒程度組み合わさったstoryになっている。夢は現実とは異なった脳の仮想空間に描き出された独自の空間にある。我々はその中で現実からの刺激と照合して置かれた状況を判断する。大脳を持つ哺乳類には、昆虫のように実在する外界刺激に直に反応する自律神経系とは別に、曖昧な時間軸で仮想空間描く並列コンピュータ？が付加的に備わっている。 夢は現実に流れる自然の流れとは別の仮想空間だ。宗教の項でも示すように、自然現象の流れの中に在る我々の肉体の流れとは別に、仮想空間を造り生きている高等生物の第二の実在世界の一部分だ。 夢とそれを作るSituationの順序 コロ助が家に帰ってくる。→コロ助が逃げ出して道路のさらに向こうの川の対岸を走っている。→二階から家内とコロ助と呼ぶと対岸の人が抱っこして捕える。→家内と相談後、僕が迎えに行く。→ハンガーに洋服がぶら下がっているスーパーの階段を駆け下りる。→黄色に変わる交差点を横切る（後から渡る人に抜かれるほど足が動かない）。→道に迷いお寺の庭に出、コロ助のいる方向を見定める。→対岸の人に出会うが、いたのは犬が7匹ほどでコロ助ではなかった。→コロ助を抱いて人の家を通って葦の生えた崖下に出る。→家の人に道を尋ねて道に出たところで目が覚める。 私の胸に手があり、その感触が昔、コロ助を抱いていた感覚であった。この感覚が脳裏の様々な記憶を駆け巡り、コロ助の夢を導いた。 小さな子が火事を見て寝小便をするのは、小便の衝動刺激が脳裏を駆け巡り過去の記憶を捜している証拠だ。 つまり、脳に達した刺激により、脳裏に様々なsituationが作られる。脳は、刺激からその状況を関係しそうな過去の蓄積された記憶と照合し、様々な状態を想像しているらしい。したがって、夢は刺激に対し、どの順番でニューロン繊維が反応してかによって異なる。ただし、ニューロンの反応は順番にsituationを持ったストーリィを得るような回路が強く印象に残る（100m/sec)。 いずれにしても、夢は刺激に対して関係するニューロンが連想ゲームのように順番に夫々の記憶細胞に入る強い振動部分が共振し、脳の仮想空間にストーリィを作って行くものと思われる。しかも、それは刺激が知覚するまで整合性のあるストーリィを捜してニューロン回路内を伝播し、知覚したところでフィードバックしてくる。ストーリィを逆に追っているのだ。知覚しない回路を伝播していれば認識することなく、それで終わりです。無意識に生体を動かす状態です。何か知らないけれど疲れが残る。頭が重い。僅かな外界刺激に対し仮想空間のみで行動しているところだ。意識はないが疲労感がある。それも体感刺激が脳裏を駆け巡る時間は数秒から数十秒の間のようだ。それはあたかもリベットの実験と類似する。刺激に対する認識が行動した後だと証明したリベットの実験と相通ずる。 レム睡眠の間、脳の中心から大脳新皮質へ走る激しい電気信号。この信号は、大能新皮質をでたらめに刺激し、昔の記憶を断片的に蘇らせます。夢が奇妙な筋書きをもつのはこのでたらめのためだと考えられています。その一方で、海馬を直撃した信号は、起きている時、海馬で作られた記憶を大脳新皮質へと書き移します。古い脳、海馬で作られた一時的な記憶の回路は、この作業によって新しい脳、大脳新皮質に長い間消えない記憶として書き移されるのです ハメロフはニューロン繊維中の軸索突起の中にある微小管（2.5nmサイズでチューブリンと言う蛋白質）のon、offで電子のやり取りが重ね合わせとなり意識が発生するとしている。この間を自由にenergyが行き来する。そしてニューロンを発火させる。発火は次々に生じ、記憶細胞を駆け巡り共振しsituationを描き、意識すると言っている。僕はその時フラーレンチューブ中にあるイオンが行き来するような現象ではと思った。でも、それは推論あてにならない、解答は先の話だ。 http://www.klab.caltech.edu/ 私は会社を早期退職して15年になるのに、仕事をしていたり出張先だったりするが、しかし居場所がなくて、無視の視線を身に感じながら、あちらこちらの部屋をウロウロ･・・・、年に数度いまだに会社に行っている夢を見る。夢の中では周りの仲間は無視しているか、何で出勤しているのだろうか、不思議に思っていそうだったり・・・車の中だったり、出張先だったり・・・situationはドンドン変化しながら、後は覚醒してくるからだろうが、私自身も会社を辞めているのにおかしいな、と思いながら終わる。深層心理として何がそうさせるのだろうか？ いずれにしても、微小な脳内電気パルス信号が繊維間で閾知まで増幅されて、仮想空間で認識するものだ。仏教ではこれを阿頼耶識・６感という。←ワヤ言う |